マイコプラズマ感染症(性病)とは?
症状や検査方法、治療薬、感染率
ここ数年、性交渉によってうつる「マイコプラズマ感染症」が増えてきています。
マイコプラズマは、「クラミジア」や「淋菌」などと同じように、子宮頚管炎や尿道炎の原因になることがあります。
マイコプラズマと聞くと「肺炎」を思い浮かべるかもしれませんが、性行為でうつるマイコプラズマは、肺炎を引き起こすものとは別の種類です。
誰でも感染する可能性があるため、感染経路・症状・検査方法・治療など、くわしく解説します。(※新宿駅前婦人科クリニックでは、女性の検査のみ承っております。)
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マイコプラズマとは
「マイコプラズマ」とは細菌の名前で、その種類は数多くあります。感染した細菌の種類によって、肺炎や尿道炎、子宮頚管炎、のど(咽頭)の炎症などを引き起こします。
マイコプラズマ肺炎との違い
日本でもよく知られる「マイコプラズマ肺炎」は、「マイコプラズマ・ニューモニエ」(肺炎マイコプラズマ)という細菌に感染することで発症します。
対して、尿道や腟に感染するのは「マイコプラズマ・ジェニタリウム」「マイコプラズマ・ホミニス」という細菌で、こちらは尿道炎や子宮頚管炎などの原因になります。
マイコプラズマ(性病)の感染経路
マイコプラズマ(性病)は、感染者の体液が、直接粘膜に接触することで感染・発症します。飛沫感染することはありませんが、ディープキスでも感染する可能性があります。
主な感染経路
マイコプラズマ(性病)の主な感染経路は、ディープキスを含む性交渉です。
- ・オーラルセックスを含む性交渉
- ・ディープキス
マイコプラズマ(性病)の感染率は?
「マイコプラズマ・ジェニタリウム」「マイコプラズマ・ホミニス」はいずれも、感染力自体は弱いとされており、性行為以外で感染する可能性はほとんどありません。
一度の性行為による感染確率は、明らかにはなっていませんが、淋菌とクラミジアの感染確率である30%と同程度の可能性があります。
近年、性感染症のマイコプラズマは、尿道炎や膣炎、子宮頚管炎のクラミジアや淋菌感染症(淋病)以外の原因菌として同定されるケースが増加しており、性交渉時には誰でも感染する可能性がある病気として注目されてきています。
マイコプラズマ(性病)の潜伏期間
マイコプラズマの潜伏期間は、おおよそ3日間から5週間程度とされています。
ただし、症状が現れるまでには個人差があり、感染の翌日に何らかの症状が出る可能性もあります。不安な性交渉があったり、あるいは、性交渉後に少しでも違和感を覚えたりするのであれば、早めに医療機関を受診しましょう。
マイコプラズマ(性病)の症状
マイコプラズマに感染すると、デリケートゾーンのかゆみや痛み、のどの違和感など、クラミジアや淋病に似た症状が現れます。
症状の強さはクラミジアや淋病と同程度か軽度ですが、無症状で保菌していることもあります。長期間放置してしまうと重い病気に進行する可能性も否定できません。
クラミジアとマイコプラズマの違い
マイコプラズマは、感染経路・感染部位・症状と、クラミジアとよく似た性感染症です。
自覚症状が出ないケースが多いことも同様で、症状だけでは診断が難しく、検査をしなければクラミジアかマイコプラズマかを判断することはできません。
クラミジアもマイコプラズマも、感染してしまうと他人にうつす可能性のある病気です。自覚症状がなくても、感染が少しでも疑われるのであれば、必ず医療機関で検査を受け、必要に応じて治療を進めましょう。
マイコプラズマは放置で自然治癒する?
性感染症のマイコプラズマは、無症状、もしくは症状が軽度であることもあり、そのため治療せずに放置してしまう方も少なくありません。
しかし、マイコプラズマは放置しても自然治癒は期待できません。さらに重症化する恐れもあるため、自覚症状がなくても、医療機関で定期的な検査・治療を受けてください。
不妊症との関連性
女性がマイコプラズマに感染したまま放置してしまうと、病気が進行し、以下のような重い病気に移行する恐れがあります。
- ・卵管炎
- ・骨盤腹膜炎
- ・子宮外妊娠
- ・不妊症
デリケートゾーンにマイコプラズマが感染すると、その部位は炎症を起こします。
女性の場合、腟とお腹の中は、子宮と卵管を通じてつながっているので、炎症が長期間にわたると、菌が子宮からお腹の中へ移動し、卵管炎や腹膜炎を引き起こします。腹膜炎になってしまうと、将来的に不妊症になる恐れがあります。そうなる前に必ず治療を受けましょう。
自覚症状がほとんどなくても他人にうつす可能性がある!
マイコプラズマは感染者本人に自覚症状がなくても、性交渉などを通じ他人にうつす可能性があります。
マイコプラズマの症状は個人差があります。たとえ自分が無症状であっても、感染させてしまった人は重症化してしまう恐れがあるのです。自分が感染源にならないよう、普段から予防や検査を心がけてください。
マイコプラズマ(性病)の検査方法
マイコプラズマの感染は、採取物のDNAを調べる「PCR検査」で確認します。女性は腟分泌液を採取し検査します。感染部位がのどの場合はうがい液を採取し検査します。
マイコプラズマの検査キットは安全?
インターネット通販などでは、マイコプラズマの感染を自宅で調べられる「検査キット」を販売している例が多いです。
性感染症の検査は、恥ずかしくて病院に行くのをためらう方や、仕事で病院に行けないという方もいるでしょう。
しかし、検査は医療機関で行うことを強くおすすめします。検査結果が陽性だった場合、結局は医療機関で治療を行う必要があるからです。
新宿駅前婦人科クリニックでは、患者様のプライバシーに配慮したうえで、患者様の思いに沿った検査・治療を行っております。検査について少しでも不安を感じる方は、ぜひ当クリニックまでご相談ください。
マイコプラズマの検査費用
マイコプラズマの検査は、自費診療となります。
ウレアプラズマ・ マイコプラズマセット |
8,800円 |
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おりものセット マイコプラズマ・ウレアプラズマ・ クラミジア・淋菌・トリコモナス・細菌 |
19,800円 |
※税込価格
マイコプラズマの治療費用
新宿駅前婦人科クリニックでは、マイコプラズマの検査が陽性だった方へ、抗生剤を処方しております。(マイコプラズマの治療は自費となります。)
ビブラマイシン処方 | 6,600円 |
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※税込価格
マイコプラズマのよくあるご質問
- マイコプラズマ肺炎の人と性交渉すると感染しますか?
- A.いいえ。性感染症のマイコプラズマとは原因菌が異なるため、マイコプラズマ肺炎の方と性交渉を行っても、性感染症のマイコプラズマに感染することはありません。しかし、マイコプラズマ肺炎は飛沫感染するため、マイコプラズマ肺炎を発症するリスクがあります。
- マイコプラズマを治す市販薬はありますか?
- A.いいえ。マイコプラズマ用の市販薬はありません。マイコプラズマの治療に使用する抗生剤は、医師の処方が必要となります。市販の検査キットなどでマイコプラズマに感染したことがわかった方や、感染の可能性があり、不安に思われている方は、ためらわず新宿駅前婦人科クリニックにご相談ください。
- マイコプラズマの検査に保険は適用されますか?
- A.いいえ。現時点ではマイコプラズマの検査は保険適用外となります。性感染症のマイコプラズマは、2012年から日本でも検査可能となりましたが、まだ保険診療の対象とはなっていません。また検査を行っている病院も限られています。新宿駅前婦人科クリニックでは、自由診療にてマイコプラズマの検査を実施しております。検査を希望される方はぜひ当クリニックまでご相談ください。
- お風呂でもマイコプラズマに感染しますか?
- A.マイコプラズマは熱や乾燥に弱いので、入浴で感染するリスクは低いといわれています。しかし入浴中に感染部位と粘膜接触を行う行為では、感染する可能性があります。
- キスだけでも感染する可能性はありますか?
- A.はい。マイコプラズマはキスでも、のどに感染する可能性があります。感染者や治療中の方とのキスはお控えください。
- 咳が止まらないのですが、マイコプラズマ肺炎でしょうか?
- A.せきが止まらない理由は、マイコプラズマ肺炎のほかにも、風邪、ぜんそく、アレルギー性肺炎など、多岐にわたります。まずは医療機関で検査したうえで、必要に応じ適切な治療を進めましょう。新宿駅前婦人科クリニックでは、性感染症のマイコプラズマの検査及び治療を行っております。お気軽にご相談ください。
News
お知らせ
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2024/12/10
臨時休診は12月30日・12月31日・1月1日・1月2日・1月3日です。
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2023/12/18
デリケートゾーンの黒ずみをケアするマヌカピール(ピーリング施術)の取り扱いを始めました。
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2023/08/29
当クリニックのオンライン診療は「メディカルポスト」として運用する運びとなりました。夜間22時まで診療を行っており、即時予約が可能です。