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尖圭コンジローマとは|症状画像有

Condylomata

尖圭コンジローマの症状画像があります

尖圭コンジローマとは?症状画像あり

「尖圭(せんけい)コンジローマ」とは、ヒトパピローマウイルス(HPV)による性感染症の一つです。感染すると男女どちらも、性器とその周りに鶏のとさかや、カリフラワーのようなイボが現れます。主に性行為で感染するほか、分娩時に母子感染するケースもあります。この記事では、よりくわしい症状や原因・感染経路、予防方法、がんとの関連性について解説します。

この記事の監修医師

新宿駅前婦人科クリニック院長 平川 絵莉子 医師

新宿駅前婦人科クリニック 平川 絵莉子 院長

産婦人科専門医|母体保護法指定医

鳥取大学医学部卒業後、産婦人科医として経験を重ね、2024年8月新宿駅前婦人科クリニック院長に就任。

この記事の監修医師

新宿駅前婦人科クリニック院長 平川 絵莉子 医師

新宿駅前婦人科クリニック
平川 絵莉子 院長
産婦人科専門医|母体保護法指定医

鳥取大学医学部を卒業後、産婦人科医として経験を重ね、2024年8月新宿駅前婦人科クリニック院長に就任。

尖圭コンジローマによる症状と画像

尖圭コンジローマに感染すると、性器に白、薄ピンク、赤、茶色のざらざらしたイボが現れます。初期段階では痒みや痛みを伴わず、気づかないまま放置してしまうケースも少なくありません。また、潜伏期間も数週間から8カ月と長期間に及ぶため、いつ感染したのか、誰に感染させてしまった可能性があるのかを特定することが難しい場合も多くあります。

女性の症状

女性が尖圭コンジローマに感染したときの主な症状は以下の通りです。

  • ・喉や舌のイボ
  • ・肛門及び周辺部、尿道口のイボ
  • ・女性器(膣、大小陰唇、子宮口など)のイボ
  • ・イボ周辺のかゆみ
  • ・性交痛や排尿痛

女性の場合、尖圭コンジローマが膣内や子宮頸部に発症すると、イボが体内にできます。尖圭コンジローマを発症したまま出産した場合、産道で母子感染し、新生児の喉にイボができる「多発性咽頭乳頭腫(たはつせいいんとうにゅうとうしゅ)」を発症するリスクがあるため、注意が必要です。

男性の症状

男性が尖圭コンジローマに感染したときの主な症状は以下の通りです。

  • ・喉や舌のイボ
  • ・肛門及び周辺部、尿道口のイボ
  • ・男性器(陰茎の亀頭部、冠状溝、包皮内外板、陰嚢など)のイボ
  • ・イボ周辺のかゆみ
  • ・性交痛や排尿痛

男性は肛門周りや陰嚢(いんのう)のほかにも、亀頭の先端部分や周りにイボができるため、排尿時や入浴時に感染に気付かれる方が多くいらっしゃいます。新宿駅前婦人科クリニックでは、男性の方の検査は行っておりませんので、お近くの泌尿器科・皮膚科にお問い合わせください。

尖圭コンジローマの原因・感染経路

尖圭コンジローマの原因・感染経路

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の6型と11型によって引き起こされる感染症です。主にオーラルセックスを含む性行為を通じて感染しますが、HPVが付着した手・器具の傷口や粘膜への接触で感染する可能性もあります。

HPVは子宮頸がんの原因となるウイルスとしても知られていますが、6型と11型はローリスクであるため過度な心配は不要です。しかし、ハイリスクな型の感染で生じる尖圭コンジローマも存在するほか、尖圭コンジローマにならないハイリスク型HPVと同時感染している可能性もあるため、検査や予防が重要といえます。

尖圭コンジローマはキスだけでも感染する?

一方の口内や唇、喉に尖圭コンジローマがある場合、キスによってもう一方の口内、唇、喉に感染する可能性があります。

口内の尖圭コンジローマは、口内炎と勘違いされてしまいがちですが、細胞が盛り上がったようなイボで痛みがなく、増殖する傾向にあります。違和感に気づいたら、早めに専門のクリニックを受診しましょう。

尖圭コンジローマの予防方法

ピル 【✕】性感染症を防ぐ効果はなし
コンドーム 【△】:男性であればコンドームで覆われている部分のみ、女性であればコンドームが接触する部分のみ感染予防ができる
HPVワクチン 【○】:「ガーダシル®」「シルガード®9」どちらも、尖圭コンジローマの感染予防ができる

一般的に、性感染症の予防にはコンドームの着用が有効とされています。しかし、尖圭コンジローマはコンドームで覆いきれない部分にも発症するため、高い予防効果は期待できません。

尖圭コンジローマは
HPVワクチンで予防できる!

HPVワクチンで予防できる型

HPVワクチンを接種すると、尖圭コンジローマの主な原因である6型と11型の感染を防ぐことができます。また、子宮がんの原因となるハイリスク型も同時に予防できるため、世界保健機関(WHO)でも接種が推奨されています。

HPVワクチンには、すでに感染したHPVを排除したり、感染症やがんを治療したりする効果はありません。尖圭コンジローマの原因となる6型・11型のほか、ハイリスク型に感染しているかどうかを知りたい方は、当クリニックでも行っているHPVタイピング検査やHPV簡易ジェノタイプ判定(9種判別)をご利用ください。

尖圭コンジローマの検査と費用

HPV簡易
ジェノタイプ判定
(9種判別)
3,300円
HPVタイピング検査 22,000円
  • ※診察料を別途頂戴します。
  • ※症状がある方は保険診療を行っています。

尖圭コンジローマの治療方法は?
一生治らないって本当?

尖圭コンジローマの治療方法2種類

尖圭コンジローマの治療方法は、大きく「外用療法(塗り薬)」と「外科療法」の2種類に分かれます。

塗り薬はイボやイボ周囲に直接塗布し、免疫細胞を活性化させることでウイルスの増殖を抑えます。塗り薬のみでの治療の場合、治療期間が2~3カ月継続するケースも多くあります。治療中に月経になった際は、なるべくナプキンでなく塗布部分を密封しないタンポンなどの使用、もしくは休薬が推奨されます。処方を受けたクリニックや薬局からの指示を守って、治療を継続してください。

外科療法には冷凍凝固法、レーザー照射、電気メスによる切除があります。それぞれ、数回繰り返す必要があったり、出血や痛みを伴ったりとメリット・デメリットがあるため、どの外科療法を選択するかは、クリニックの医師と相談して決めましょう。

なお、一度感染すると根本的に治すことは難しく、再発する可能性があります。新宿駅前婦人科クリニックでは、尖圭コンジローマの治療は行っておりませんが、ご希望により紹介状をご用意することも可能です。お気軽にお申し出ください。

自然治癒する可能性もあるが高リスク

尖圭コンジローマは自然治癒することがありますが、その割合は20〜30%程度です。「いずれ治るかもしれないから」と放置していると、イボが増殖・巨大化するほか、症状が消えても体内にウイルスが残り続け、パートナーに感染させる可能性もあります。

また、感染したHPVがハイリスク型であった場合、がんに進行する可能性があるため、異変を感じたら自然治癒を待たず、早期の検査や治療を行いましょう。

参考URL:国立感染症研究所|尖圭コンジローマとは

コンジローマががんになる確率

尖圭コンジローマの主な原因とされる6型や11型のHPVは、がん化しないローリスク型とされています。しかし、まれにハイリスク型によって尖圭コンジローマが発生するほか、ローリスク型と同時にハイリスク型のHPVに感染している可能性は大いにありえます。

子宮頚部にHPVが感染した場合、そのうちの10%にがんの前段階である軽度異形成(CIN1)が見られ、0.15%が子宮頸がんを発症するとされています。HPVの感染や、がんが早期の段階で発見されれば、生存率は大幅に増加するため、定期的な検査を受けるようにしましょう。

新宿駅前婦人科クリニックの取組み

尖圭コンジローマは、誰にでも感染・発症の可能性がある性感染症です。放置によってがんに移行するリスクや、がんになる可能性があるハイリスク型のHPVに同時感染している場合があるため、異変を感じたらすぐに検査と治療を行いましょう。

新宿駅前婦人科クリニックでは、尖圭コンジローマの原因となるHPVの感染を調べる「HPVタイピング検査」「HPV簡易ジェノタイプ判定(9種判別)」のほか、感染予防のためのHPVワクチン接種を行っています。そのほかの性感染症検査、子宮頸がん検査なども行っているため、お気軽にご来院ください。

尖圭コンジローマのよくあるご質問

尖圭コンジローマの治療中に性行為をしたのですが、相手に感染リスクはありますか?
A.はい。尖圭コンジローマの治療期間中の場合、症状が落ち着いたとしても体内にHPVが残っている可能性があります。治療を行っているクリニックで完治が認められるまで、性行為はお控えください。すでにパートナーに感染している場合、自身が治ったにもかかわらず、再び感染してしまう「ピンポン感染」が発生する場合があります。パートナーも検査をお受けになることをおすすめします。
尖圭コンジローマは一生治らない感染症なのでしょうか?
A.尖圭コンジローマは、HPV感染によるものです。イボなどの症状自体は塗り薬や外科療法で治りますが、HPVが体内に潜んでいる場合は、免疫力が低下した際などに再発を繰り返す可能性があります。HPVは約90%の確率で2年以内に体外に排除するとされていますが、感染し続ける可能性もあるため、定期的な検査が大切です。
直近で身に覚えがないのに尖圭コンジローマになりました。あり得るのでしょうか?
A.尖圭コンジローマの潜伏期間は、一般的に数週間から8カ月とされています。性行為から1年以上が経過した後に発症した例もあるため、感染に心当たりがない方もいらっしゃいます。また、性行為がない場祭でも、HPVが付着した手や物が傷口や粘膜へ触れることで感染するケースもあります。
尖圭コンジローマの治療薬はドラッグストアなどで市販されていますか?
A.尖圭コンジローマの治療薬であるベセルナクリームは、ドラッグストアや通販サイトなどでは販売されていません。処方箋がなければ購入できないため、デリケートゾーンや口内に疑わしい症状が出ている場合は、専門のクリニックを受診しましょう。海外サイトなどからの個人輸入は危険性が高いほか、尖圭コンジローマでない場合に患部に塗布すると思わぬトラブルを招くため、自己判断での治療は絶対におやめください。
妊娠中に尖圭コンジローマになったらどんなリスクがありますか?
A.妊娠中に尖圭コンジローマになった場合、分娩時に産道で母子感染する可能性があります。感染すると新生児の喉にイボができて気道が狭まり、気管切開が必要になるケースもあります。感染場所や大きさによっては、帝王切開が行われる可能性もあります。

News

お知らせ

  • 2024/12/10

    臨時休診は12月30日・12月31日・1月1日・1月2日・1月3日です。

  • 2023/12/18

    デリケートゾーンの黒ずみをケアするマヌカピール(ピーリング施術)の取り扱いを始めました。

  • 2023/08/29

    当クリニックのオンライン診療は「メディカルポスト」として運用する運びとなりました。夜間22時まで診療を行っており、即時予約が可能です。