妊娠週数によって
中絶手術の方法が異なります
妊娠12週未満の中絶手術に対応
人工妊娠中絶手術は、妊娠週数によって方法が大きく異なります。妊娠12週未満は初期中絶手術、妊娠12週以降〜22週未満は中期中絶と呼ばれていて、初期中絶手術が子宮内容物を掻き出す・吸い出す方法であることに対して、中期中絶では出産と同様に入院し、分娩することになります。中期中絶は身体への負担が大きくなるだけでなく、死亡届を提出する義務があることや、費用も高くなるため、中絶手術を検討されている場合は、初期中絶手術を受けることをおすすめします。
新宿駅前婦人科クリニックでは、妊娠12週未満の「初期中絶手術」のみ承っております。妊娠12週を超えている場合には、中期中絶に対応している病院やクリニックを受診していただくようお願いいたします。
この記事の監修医師
新宿駅前婦人科クリニック 平川 絵莉子 院長
産婦人科専門医|母体保護法指定医
鳥取大学医学部卒業後、産婦人科医として経験を重ね、2024年8月新宿駅前婦人科クリニック院長に就任。
この記事の監修医師
新宿駅前婦人科クリニック
平川 絵莉子 院長
産婦人科専門医|母体保護法指定医
鳥取大学医学部を卒業後、産婦人科医として経験を重ね、2024年8月新宿駅前婦人科クリニック院長に就任。
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吸引法とソウハ法の比較一覧
吸引法(EVAとMVA) | ソウハ法(掻爬法) | |
---|---|---|
手術方法 | ストロー状の器具を子宮内に挿入し、子宮内容物を吸い出す | スプーン状の器具や鉗子を用いて、子宮内容物を掻き出す |
手術時間 | 短い(MVAの方がより短い) | 長くなる傾向にある |
術前処置 | 不要 ※ただし、必要に応じて手術当日の静脈麻酔後に、子宮口を広げる処置を行う場合があります。 |
必要なことが多い ※当クリニックでは、必要に応じて手術当日の静脈麻酔後に、子宮口を広げる処置を行う場合があります |
合併症のリスク・頻度 子宮穿孔・子宮内遺残・出血等 |
少ない | やや多い |
特徴 | WHO世界保健機構や国際産婦人科連合でも推奨されている | 日本では主流の中絶方法 |
メリット | 身体への負担が少ない(MVAの方がより少ない) | 手に子宮内の状態が伝わるため状況を把握しやすい |
デメリット | 日本で実績のあるドクターが少ない | 手術時間が吸引法よりやや長く、炎症や出血などが発生するリスクが微増する |
痛み | 静脈麻酔をするため基本的に痛みを感じることはない(MVAの方がより痛みが少ない) | 前日の術前処置で子宮口を広げる際に、痛みを感じる場合がある(当クリニックでは前日の術前処置を行っておりません) |
吸引法(EVAとMVA)
手術方法 | ストロー状の器具を子宮内に挿入し、子宮内容物を吸い出す |
---|---|
手術時間 | 短い(MVAの方がより短い) |
術前処置 | 不要 ※ただし、必要に応じて手術当日の静脈麻酔後に、子宮口を広げる処置を行う場合があります。 |
合併症のリスク・頻度 子宮穿孔・子宮内遺残・出血等 |
少ない |
特徴 | WHO世界保健機構や国際産婦人科連合でも推奨されている |
メリット | 身体への負担が少ない(MVAの方がより少ない) |
デメリット | 日本で実績のあるドクターが少ない |
痛み | 静脈麻酔をするため基本的に痛みを感じることはない(MVAの方がより痛みが少ない) |
ソウハ法
手術方法 | スプーン状の器具や鉗子を用いて、子宮内容物を掻き出す |
---|---|
手術時間 | 長くなる傾向にある |
術前処置 | 必要なことが多い ※当クリニックでは、必要に応じて手術当日の静脈麻酔後に、子宮口を広げる処置を行う場合があります |
合併症のリスク・頻度 子宮穿孔・子宮内遺残・出血等 |
多くなる傾向がある |
特徴 | 日本では主流の中絶方法 |
メリット | 手に子宮内の状態が伝わるため状況を把握しやすい |
デメリット | 手術時間が吸引法より長く、炎症や出血などのリスクが高くなる |
痛み | 術前処置で子宮口を広げる際に、痛みを感じる場合がある |
自動吸引法(EVA)と手動吸引法(MVA)
吸引法には、自動吸引法(EVA/electric vacuum aspiration)と手動吸引法(MVA/manual vacuum aspiration)があり、WHO世界保健機関でも下記のように提言され、その安全性の高さが伺えます。MVAは従来方式のEVAよりも新しい手法で、さらに患者様のお身体への負担が少ないという大きなメリットがあります。
「世界保健機関(WHO)は、妊娠12~14週までの外科的中絶に真空吸引法(VA)を推奨しており、頸管拡張と鋭匙による掻爬法(Dilatation & Curettage:以下D&C)を行っている場合はVAに切り替えるべきであると提言している。」
引用元:日本産婦人科手術学会:子宮内容除去術のための手動吸引法:低侵襲かつ有効な手術手技
では、この吸引法2つの違いはなにかというと、EVAとMVAは、手術の際に使用する器具=カニューレの違いが挙げられます。カニューレが金属製なのがEVA、プラスチック製なのがMVAです。金属よりもプラスチックの方が柔らかくしなやかなため、子宮にカニューレを挿入する際の痛みがより少なくて済みます。しかし、手術中は麻酔によって眠っているため、痛みを感じることはないでしょう。ここで重要なのは、プラスチックの方が子宮頸管やその他組織を傷つけにくいということです。
さらに、MVAは手動で吸引を行うため、微妙な吸引力の調整をすることができます。この2つのことからMVAはEVAよりもさらに安全性が高く、お身体の負担になりにくいとされているのです。
また、MVAは手術時の音が小さいこともメリットといえます。麻酔で眠っている患者様の眠りを妨げなくて済むことが考えられるからです。加えて、MVAの方がEVAよりも手術時間が短くて済みます。これは麻酔をかける時間を最小限に済ませることにつながり、患者様のお身体にとって、負担がより小さくなるのです。新宿駅前婦人科クリニックでは、EVAもMVAも選択可能です。どちらの手法がいいか迷われている患者様、MVAをご希望の患者様もお気軽に当クリニックまでご相談ください。
中絶手術で使用する器具について
新宿駅前婦人科クリニックの中絶手術で使用する器具は、感染対策を徹底して行なっています。全ての医療器具は滅菌処理をしており、吸引法で用いるチューブは患者様ごとに必ず交換しております。また、専門業者による定期的な清掃やメンテナンスも行なっているため、安心して手術をお受けいただけます。
中絶手術の方法について
よくあるご質問
- 中絶手術で一番身体に負担が少ないのは、どれですか?
- A.当クリニックでは患者様のニーズに合わせて手術方法を複数ご用意しておりますが、その中でもお身体の負担が最小限に抑えられる方法がMVAと呼ばれる手動吸引法です。プラスチック製で使い捨ての器具を使用するMVAは、術中術後の痛みの軽減だけでなく、感染のリスクも大幅に下げます。
- 中絶手術のリスクを教えてください。
- A.中絶手術のリスクには、個人差がありますが下記のような症状が挙げられます。
腹痛・出血・めまい・頭痛・心的外傷ストレスなど
中絶手術のリスクに関してご心配な方は、診察時にお申し出ください。くわしくご説明いたします。
- 手術の術前処置が痛いと聞き不安です。前日の処置は行いますか?
- A.当クリニックでは前日の術前処置は、行っておりません。この前日の術前処置は強い痛みを伴うため、麻酔をかけた状態で子宮口を広げる処置を施しているからです。どうぞ、ご安心ください。
News
お知らせ
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2024/12/10
臨時休診は12月30日・12月31日・1月1日・1月2日・1月3日です。
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2023/12/18
デリケートゾーンの黒ずみをケアするマヌカピール(ピーリング施術)の取り扱いを始めました。
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2023/08/29
当クリニックのオンライン診療は「メディカルポスト」として運用する運びとなりました。夜間22時まで診療を行っており、即時予約が可能です。