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C型肝炎とは

Hcv

C型肝炎は完治する?
症状・感染経路・検査・治療

「21世紀の国民病」とも呼ばれるC型肝炎は、稀にではありますが、性交渉による感染の可能性があります。C型肝炎は、自覚症状がないまま肝硬変や肝臓がんへ進行する恐れがあるのが特徴です。気づいたときにはもう手遅れになっているケースが非常に多いため、感染経路を理解することはもちろん、発症した際の症状や、病院での検査・治療方法などもきちんと知っておきましょう。

C型肝炎(HCV感染症)とは

C型肝炎(HCV感染症)とは

C型肝炎は、血液を介して「C型肝炎ウイルス(HCV)」に感染し発症する、ウイルス性肝炎です。日本では現在HCV感染者が100万ほどいるとされていますが、その多くが過去の輸血や注射、その他出血を伴う民間療法が原因となっています。

C型肝炎ウイルスであるHCVは感染してもほとんど自覚症状がないことが特徴です。そのため自分が感染したとわからぬまま病状が進行してしまう方が非常に多く、気づいた時には肝硬変・肝臓がんといった深刻な病気を発症してしまう可能性があります。

B型肝炎との違いについて

C型肝炎は「C型肝炎ウイルス」に感染することで発症しますが、B型肝炎は「B型肝炎ウイルス(HBV)」に感染することで発症します。共に血液を介して感染する点は同じですが、B型は「急性肝炎」を発症することが多いのに対し、C型では「慢性肝炎」がほとんどで、急性肝炎になることは稀だといわれています。

またB型肝炎ウイルスは、性交渉を通じた感染報告も多数ありますが、C型肝炎では、性交渉による感染も可能性としては排除できませんが、そのリスクは極めて低いのが特徴です。

C型肝炎ウイルス(HCV)の潜伏期間

C型肝炎ウイルスの潜伏期間は、およそ2週間から半年程度です。潜伏期間が長期にわたり、さらに感染者の約80%が無症状のままなので、具体的にいつ、どのタイミングで感染したのかを判断するのが難しくなっています。

C型肝炎ウイルスのキャリア(持続感染者)とは

C型肝炎ウイルスに感染した後、ウイルスが身体から排除されず、そのまま体内に保有している方を「C型肝炎ウイルスキャリア」または、「持続感染者」といいます。C型肝炎ウイルスに感染すると、70%の方がキャリアになるとされています。

キャリアになったまま放置すると、慢性肝炎の発症リスクが高まり、さらに肝硬変、肝臓がんまで進行する恐れがあるため、注意が必要です。

C型肝炎の症状

C型肝炎は症状が出ることが少ない病気です。しかし、肝臓の働きが低下することによって、さまざまな症状が出る可能性もあります。特に慢性肝炎の場合は、異変に気付いたらすぐに検査・治療を行うことが大切です。C型慢性肝炎、C型急性肝炎それぞれの特徴的な症状を確認しておきましょう。

C型慢性肝炎の症状

C型慢性肝炎は、肝臓の炎症が6ヵ月以上続く状態です。慢性肝炎になると、食欲の減退、全身の倦怠感や疲労感、足のむくみ、腹水、頻繁なこむら返りなどの症状が現れることがあります。これらの症状が出た場合は、一度医療機関で診断を受けましょう。

しかし、慢性肝炎を発症しても、多くの方は無症状です。放置すると重症化する可能性があるため、定期的な検診を行い、C型肝炎ウイルス感染の有無を確認することが大切です。

C型急性肝炎の症状

C型急性肝炎の場合、感染して数日から2週間ほどで、食欲不振や全身の倦怠感、吐き気、おう吐などの症状が現れることがあります。しかし、C型は急性肝炎になること自体が稀で、さらに「劇症肝炎」など急激に悪化することもほとんどありません

ただし、C型急性肝炎を発症した方の多くが「C型肝炎ウイルスキャリア(持続感染者)」となります。そのため急性肝炎の症状が治まったとしても、医療機関で検査を行い、必要に応じ継続的な治療を受けましょう。

C型肝炎の感染経路とうつる確率

C型肝炎の原因となるC型肝炎ウイルスは、血液感染が主な感染経路です。血液感染と聞くと輸血や透析などをイメージされるかもしれませんが、最近はピアス、入れ墨など出血を伴う民間療法が原因となるケースも増えています。

C型肝炎ウイルスの主な感染経路

C型肝炎ウイルスの主な血液感染ルートは、以下の通りです。

  • ・注射器や医療器具の使いまわし
  • ・医療従事者の注射針の針刺し事故
  • ・C型肝炎ウイルスキャリアからの輸血・臓器移植
  • ・C型肝炎ウイルスキャリアとの歯ブラシ、カミソリの共用

母子感染や性交渉でも感染する可能性はありますが、その感染リスクは低いといえるでしょう。

輸血・血液製剤によるC型肝炎感染率

現在、日本で輸血や血液製剤によるC型肝炎の感染が起こることは、ほぼありません。かつては注射針の共用、汚染された血液の輸血などが原因で、C型肝炎ウイルスに感染してしまう方がいました。しかし現在は、徹底したスクリーニング検査を実施しているため、輸血や血液製剤による感染リスクは、ほとんどなくなりました。

C型肝炎訴訟とは?

C型肝炎訴訟とは、昭和39年から平成6年までの間、手術や出産時にC型肝炎ウイルスが混入した血液製剤を使用され、C型肝炎患者となった方が、国と製薬会社に損害賠償を求めた訴訟です。

この訴訟はすでに国と原告が和解し、国が給付金を支給することで基本合意を結んでいます。給付金の請求期限は、2023年(令和5年)1月16日までとなっています。

入れ墨やピアスも?
医療器具によるC型肝炎感染率

C型肝炎ウイルスは血液を介して感染するため、ピアスの穴開けや入れ墨などの器具・注射針を使いまわすことで、感染する可能性があります。

現在、医療機関でのC型肝炎ウイルスの感染リスクは極めて低くなっていますが、民間療法やドラッグが原因でC型肝炎を発症する方は今でもいるため、注意が必要です。

性交渉によるC型肝炎感染率

C型肝炎ウイルスは感染力が弱いため、性交渉による感染リスクはほぼないといわれています。しかし、出血を伴うような性交渉がある場合には、血液を介して感染する危険性が高くなります。C型肝炎はもちろん、他の感染症予防のためにも、コンドームは必ず着用しましょう

キスやお風呂でもC型肝炎がうつる?

キスや入浴でC型肝炎ウイルスに感染する可能性は極めて低いです。基本的に、C型肝炎ウイルスは血液に触れる可能性のある場面でリスクが高まります。そのため、通常のキスや入浴で感染するリスクは、ほとんどありません。また感染力が弱いため、母子感染のリスクも低くなっています。

しかし、歯ブラシやカミソリなどの共用は、感染者の血が付着している可能性があるため、避けてください。

C型肝炎を放置してしまうと…

C型肝炎を放置してしまうと…

C型肝炎は自覚症状のない慢性肝炎を発症することがほとんどです。しかし自覚症状がなくとも、慢性肝炎は放置しておくと命にかかわる病に進行する恐れのある、危険な病気です。

必ず定期的な検診を受け、C型肝炎ウイルスへの感染、慢性肝炎の発症が確認された場合は、速やかに治療を行いましょう。

慢性肝炎が肝硬変・肝臓がんの原因に

慢性肝炎の恐ろしいところは、自覚症状がないまま、「肝硬変」や「肝臓がん」に進行する可能性がある点です。肝硬変は食欲不振や全身の倦怠感、黄疸(おうだん)、腹水、意識障害、さらに食道静脈瘤(じょうみゃくりゅう)などの合併症を引き起こす危険があります。

また肝硬変がさらに進行すると肝臓がんの発症リスクが高まります。病状を進行させないためにも、自覚症状に頼るのではなく、定期的な検診がとても大切なのです。

C型肝炎の検査はどこで受けられる?

C型肝炎の検査は、ほとんどの医療機関で受けることが可能です。新宿駅前婦人科クリニックでも、B型肝炎・C型肝炎の検査が実施可能です。検査を希望される方は、ぜひ当クリニックまでご相談ください。

血液検査とその費用

C型肝炎ウイルス(HCV)の感染は、血液検査によって確認します。血液中の「HCV抗体」を調べる「HCV抗体検査」を行い、陰性であれば「HCVに感染している可能性は低い」と判断されます。HCV抗体検査が陽性だった場合は再検査を行い、そこでも陽性であればHCV感染の可能性が高いと判定します。HCV抗体検査は、自費で数千円程度かかりますが、地域によっては自治体が無料で検査を実施することもあります。

HCV抗体検査 5,500円(税込)

C型肝炎検査キットについて

自分でC型肝炎ウイルスの検査が行える「C型肝炎検査キット」が、インターネット通販などで購入することができます。しかし、C型肝炎ウイルスの検査は、セルフチェックではなく、医療機関で行うことをおすすめします

検査キットを使って、「陽性」が確認された場合、改めて医療機関で再検査を行う必要があります。検査キットでセルフチェックを行っても、結局は医療機関での検査・診断が欠かせないため、余計な出費を抑えるためにも、医療機関での定期的な検診を心がけましょう。

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C型肝炎の治療方法

C型肝炎ウイルスは、治療すれば体内から排除することが可能です。現在は飲み薬の服用だけで治療する「インターフェロンフリー治療」が主流となっています。

当クリニックではC型肝炎ウイルスの検査を実施していますが、治療については、内科や他の専門医療機関に紹介状を書かせていただく方針をとっております。もし、検査結果が「陽性」である場合には、治療ができる医療機関にご紹介いたしますので、ご安心ください。

C型肝炎治療ガイドラインに沿った治療を

C型肝炎の治療については、日本肝臓学会が作成した「C型肝炎治療ガイドライン」に準じ行われます。

一般社団法人日本肝臓学会は、肝炎の診断・治療に関する公式な見解を表明し、実臨床における肝炎治療の標準化および充実を図るため、肝炎診療ガイドライン作成委員会を設立し、肝炎治療ガイドラインを作成しています。C型肝炎に関しては、各種新規抗ウイルス薬が新規に発売され、実臨床において使用可能になるたびに、国内臨床試験の成績を基にして推奨される治療を示し、「C型肝炎治療ガイドライン」を改訂してきました。 引用:日本肝臓学会|C型肝炎治療ガイドライン

C型肝炎の治療薬

C型肝炎の治療には、「DAA(直接作用型抗ウイルス剤)」という飲み薬が使用されます。DAAは服用するだけでC型肝炎ウイルスの増殖を抑制することができる、最新のC型肝炎治療薬です。

かつては「インターフェロン」と呼ばれるタンパク質を使った治療が主流でしたが、インターフェロンはその効果が不十分で、副作用も大きなことが問題となっていました。現在は、安全性も治療効果も以前より高いDAAを服用するだけの、「インターフェロンフリー治療」が主流です。

C型肝炎の治療方法

現在は、飲み薬の「DAA」だけで多くの人がC型肝炎ウイルスを体内から排除することが可能です。DAAは、慢性肝炎だけでなく「代償性肝硬変」の初回治療としても非常に効果が高く、合併症の方でも安全に治療することができます。しかし、DAAの種類によっては合併症に応じ使用できないものもあります。どの治療薬を使うのかは、専門医とよく相談したうえで選択しましょう

C型肝炎の治療期間

C型肝炎の治療期間は、ウイルスの種類によって異なります。しかし、おおよそ12週間から16週間程度がDAAの投薬期間といわれています。また投薬中は、定期的な通院が不可欠です。

C型肝炎の予防ワクチンはある?

C型肝炎の予防ワクチンはある?

現在、C型肝炎を予防するワクチンはありません。研究は進んでいますが、その実用化には至っておらず、C型肝炎予防において大きな問題となっています。C型肝炎を予防するには、原因となるC型肝炎ウイルスの感染を防ぐことです。日ごろから血液感染に注意し、さらに定期的な検診も受け、感染を予防しておきましょう。

新宿駅前婦人科クリニックでは、自覚症状がない方でもC型肝炎ウイルスの検査が実施可能です。定期的な検査をご希望の方は、当クリニックまでご相談ください。

C型肝炎は再発する?

C型肝炎ウイルスは、DAAの服用でほぼ100%のウイルス排除が可能になるといわれています。ただし、C型肝炎ウイルスに「再感染」する例は、厚生労働省と日本医師会が作成した資料でも報告されています。治療後も感染予防は欠かさずに行いましょう

参考:日本医師会|C型肝炎について(一般的なQ&A)

C型肝炎のよくあるご質問

C型肝炎の治療中に飲酒をしても問題ありませんか?
A.いいえ。C型肝炎の治療中はアルコールを控えてください。肝臓に負担を与えるアルコールは、C型肝炎の治療と病状進行に影響を与える危険があります。
感染者の血液に触れてしまったのですが、C型肝炎ウイルスに感染する可能性はありますか?
A.はい。感染の可能性があります。必ず医療機関で検査を行ってください。新宿駅前婦人科クリニックでも、承っておりますので、お気軽にご相談ください。
コンドームを使用すればC型肝炎感染は防げますか?
A.C型肝炎に限らず、感染症予防にはコンドームの使用が効果的です。ただし、コンドームを使用しても100%感染を予防できるわけではありません。感染の懸念がある方は一度、新宿駅前婦人科クリニックにご連絡ください。
C型肝炎の検査をしたいのですが、保険は適用されますか?
A.はい。自覚症状がある方は、保険適用でC型肝炎の検査を受けることが可能です。また一部自治体の市民検診では、無料で行っている場合もあります。自覚症状がない方の場合は、自費での検査となる可能性があります。検査費用や保険適用についてご不安がある、疑問がある方は、ぜひ新宿駅前婦人科クリニックにご相談ください。

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